第19回やすらぎ音楽祭旅行記・・・・・こんな年もあったっけ^^; 1999/12/29 | |||||
穏やかな秋晴れの朝、いつもと同じように起き、いつもと同じように息子を着替えさせミルクを飲ませる。今日はやすらぎ音楽祭。子供達の荷物は昨日のうちに準備していたものの、私たち夫婦のものはこれから詰める。 「薬は?オムツは?ミルクは?それさえあればオッケーだ。」と夫が言う。 「あっ、しまった。高速割引券がない。どうしよう?」 「なんで、用意しておかないんだ。もうっ!」 「だって〜。区役所行く暇ないんだもん。そうだ、Fさん、持ってるかも〜。」 朝も早よから携帯を鳴らす。午前7時55分。Fさんは、まだスクールバスのバス停だった。にもかかわらず突然のお願いを快く引き受けてくれた彼女は、仕事へ行く前に我家までわざわざ高速割引券を届けてくれた。感謝!!なんせ、大阪までは5〜6箇所の関所があるのだ。割引券はどうしても欲しかった。 というわけで、午前9時出発の予定がなぜか9時半になり、「ちゃんと、1時までに着くの〜?」と不安を感じつつもなんとか出発したのだった。 なんとか出発はしたが、木曽川あたりで妙に混んでいる。長良川を越えても混んでいる。なぜ?ああでも、とにかく1時までに着いてね。と、ろくに休みも取らず走りつづけた。 まあそれでもなんとか、音楽祭は無事終了し、私は交野市長賞というのを貰った。今回で4回目の出場だが、だんだん盾が大きくなっていくのが面白い。このぶんだと、来年こそはグランプリが獲れるのではないかと、淡い期待を抱いている。 さて、音楽祭も終わったことだし大阪の夜を楽しむぞーと、元気にホテルに辿り着いた。が、部屋に入ってまずしたのは、お待たせ致しました。息子様のウンチだ〜!さっそく取り出した座薬で再びの挑戦だ。「へえー。薬持ってきてたんだー。」と感心する夫。あったりまえよ。あたしを見損なっちゃいけないよ。 そして、家族4人すがすがしくはらぺこのお腹を抱えて、割烹料理屋へ向かった。息子は山掛けの山芋を少し食べた。夫が、「お、食べるの上手になったなあ」と言った。うん、うん。そうでしょうとも。長年の努力が、ある日パッと花咲くものなのよ。ま、まだまだこれからだけどね。娘はネギトロ巻きを、ひとりで全部たいらげた。夫と私はビールがすすみ、家と違ってテレビもついてなく、差し向かいということもあってか、あれこれと久しぶりにいろんな話をした。いつのまにか息子は夫の膝の中で眠っていた。なんだか、本当に久しぶりに穏やかで幸せだった。 さっさと食べ終わった娘は店内をウロウロしているし、そろそろ出ようかと寝ている息子を起こさないようにそっと抱いて立ちあがった。が、やはり起きてしまった。部屋に戻ってこの後どうするか相談しながら、私は窓の外で妖しく光る紅いネオンに心を奪われていた。(行きたい・・・) 夫は、息子をどうするのかと言う。もちろん、連れては行けない。娘はすでにその気になって早く行こうとはしゃいでいる。という訳で、眠り薬を少々盛って、「いつも、暗くして静かにしておくと一人で寝るから大丈夫」と、すでに紅いネオンで頭が一杯になっている私は、よく考えもせず彼を一人置いて出掛けたのであった。 出掛けた先は、待ってましたのカラオケボックスだ〜!!夫はビール私はチューハイ娘はオレンジジュースを頼み、ゲソ揚げをつまみながらガンガン歌いまくった。なんたって、久しぶりなのだから。娘には、最初アニメソングを入れてやったが、流れて行く歌詞が読めないので、結局アカペラで知ってる歌を歌いまくっていた。私はさだまさし専門だ。夫は意外な事にキンキキッズを歌った。他にも、スタン・バイ・ミーなど英詩の歌を歌っていた。酔った勢いでノリノリの私たち。「キャー!マイケルすてき〜!」と声援を送ると、照れまくる夫。こういう時だけは可愛いもんだと思う。 9時を過ぎた頃、さすがに娘が「モウねむい〜。カエロ〜。」とぐずり始めたのでちょっと勿体無いが帰ることにした。「兄ちゃん、起こすなよ〜。」と言いつつ、そーっと部屋に入ると、げっ!起きているではないか。私たちを確認すると「ふう〜ん」と小さな声を出した。なんてこったい。見知らぬ部屋へ連れてこられ、真っ暗にされ、独りぼっちにされ、もしかしたら僕は捨てられたのかもしれない、どうしよう、これからどうやって生きていけばいいんだろうと思っていたに違いない。息子がどんなに不安で淋しい時間に耐えていたかを考えると余りに可哀相で、ひたすらごめんね、ごめんねと謝り倒す父母であった。そして、急いで風呂に入り全員就寝。明日の為に、おやすみなさい。 翌日も、良い天気。朝ご飯を頂いて、さあ出発。この大阪旅行の第2の目的、目指すはエキスポランドだ。ここも2度目の訪問だったので勝手知ったるなんとか・・で全員さっさかと目あての乗り物に向かう。(そういえば、前にここへ来た時の夜も、夫婦でホテルのバーへ呑みに行っている間に息子はベッドから落ちたんだった。彼は大阪と相性悪いのか?) さて、子供たちのお気に入りは気球型で高く上がりくるくる回るやつだ。私は恐竜型が好き。それぞれ好きなものから順に乗りまくったあと、息子は私と川の中を樽の船で探検するやつに乗った。最初、暗い洞窟を抜けて行くので怖がるかと思ったが、乗りこんですぐキャーキャーヒャー!!とソリまくり叫びまくりで、川に落としそうだった。そしてコーヒーカップに乗り、メリーゴーランドに乗り、お昼ご飯を食べ、お待ちかねのオロチランド・遊具のある児童公園へ向かった。 私はここでちょっと単独行動。待望のオロチに乗るためである。オロチはエキスポランドの一番怖い絶叫マシンで、ぶらんこ型の椅子に座り、ループ、縦ひねり落ち、急降下、左右ひねりと本気で恐ろしい乗り物である。前に乗ったときは泣きそうだったが今度はどうだろうか・・・。やっぱり、フラフラだった。何物かに頭をわしづかみにされ、ぶんぶんシェイクされたような感覚。まっすぐに歩けない。それでもなんとか、家族の元へ帰りついたとたんへたり込んでしまった。へたり込んだオロチランドでは娘がはしゃぎまくっている。そしてついにザブザブと水の中へ突入した。ほとばしる噴水の中で手を振る娘。10月の終わりだぞー。なんて元気な奴。その元気さが羨ましくて、ただぼんやりと眺めているだけの母であった。 |
|||||