第19回やすらぎ音楽祭 交野市長賞受賞
はだかの命
作詩曲歌 sai  編曲SSW

どんなふうに祈ったら 願いは叶いますか
僕の不自由な手足 柔らかくなりますか
風の歌がこの胸に 響いてくるように
どんなふうに声を出せば 上手に歌えますか

 あの空を軽々と 羽ばたく夢をください
 わがままな祈りだと 叱らないでください

精一杯生きてるんです 僕は僕なりに
だけどもっと笑って欲しいんです
大好きな 母さんに



どんなふうに手を出せば おもちゃに届きますか
枕もとのミッキーと おしゃべりが出来ますか
夏祭りのかき氷 クリスマスのケーキ
おもいっきり頬張って いつかは食べれますか

 一日中ついている テレビの前に座って
 窓越しにあの空を 流れる雲を見ている

ありのままで生きてるんです 僕は僕なりに
だけどもっと笑って欲しいんです
大好きな 母さんに



精一杯生きてるんです 僕は僕なりに
だけどもっと笑って欲しいんです
大好きな 母さんに
大好きな 母さんに
大好きな 母さんに

第19回やすらぎ音楽祭交野市長賞受賞。
昂平のすべてを受け止めるにはやはり時間がかかりました。特に食べれないということについては、いまでも、辛い思いをする事があります。集団療育の場で、日々の給食だけでなく年中行事があるたびに出る季節の食事。摂食障害のある昂平はなにも食べられませんでした。昂平だけが食べられませんでした。あの頃、私がどんなに辛い思いを押し殺していたかは、先生方には分からないでしょう。

ありのままで無心に生きていく昂平は、時々泣く母をどんな想いで見ていたのでしょうか・・・。